
防振架台
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製品特徴
振動の原因と対策
一般的なビルは環境の快適性を保つため、各種設備機器が設置されていますが、室内機からの振動・騒音や室外機から発生する振動に起因した騒音(固体音)が、居室内の静粛性を悪化させてしまいます。


防振対策の目安
スプリングコイルを採用
- 耐候性樹脂ケーシング内にコイルスプリングを内蔵。
- ケース上部にゴムを使用し、高周波を遮断。
- サージングレス機能を標準装備。
耐震性能
設計用水平震度2.0、鉛直震度1.0を実現。
(「建築設備耐震設計・施工指針」耐震Sクラス)
減振plusシリーズ
- ※減震効果は対象機、設置環境、地震の規模により異なります。
- ※対象機により減震の方式は異なります。
- ※実験は設置条件下で行われております。設置環境や形状が異なる全ての地震に対して性能を保証するものではありません。
- 平常時は安定した防振性能を発揮。さらに地震時には設備機器に伝わる揺れを小さくし、ダメージを最小限に抑えます。
- 国土交通省監修「建築設備耐震設計・施工指針」に準拠。

耐重塩害仕様シリーズ
海岸からの潮風の影響を受けやすい場所に設置される場合、腐食防止のため耐重塩害仕様をご使用ください。
仕様比較
標準仕様 | 耐重塩害仕様 | |
架台本体 | 溶融亜鉛メッキ製品 [メッキ膜厚HDZT56(56μm以上)] 高耐食溶融亜鉛メッキ鋼板 [メッキ膜厚K27相当(63μm) |
溶融亜鉛アルミニウム合金メッキ製品 [メッキ膜厚HZA36A(36μm以上)](※) |
ボルト・ナット | 溶融亜鉛メッキ製品 [メッキ膜厚HDZT49(49μm以上)] |
SUS304 |
※一部溶融亜鉛メッキ製品[メッキ膜厚HDZT77(77μm以上)]となります。
据付場所について
耐重塩害仕様機は、塩害および、大気汚染の影響を受ける場所に設置可能な仕様になっています。
種類 | JRA耐塩害仕様 | JRA耐重塩害仕様 |
据付場所 |
潮風には当たらないがその雰囲気があるような場所 |
潮風の影響を受ける場所。ただし、塩分を含んだ水が直接機器にはかからない場所 |
機種選定の目安 ※1 ※2 |
|
|
適用防振架台 | 標準品 | 耐重塩害仕様 |
- ※1 耐重塩害仕様の選択は、設置環境により条件が変わる場合(例えば季節風、台風の影響の強い地域)を除いたときの目安です。
- ※2 沖縄や離島地域に設置される場合は、JRA耐重塩害仕様(H)を使用してください。
《耐重塩害仕様》は、日本冷凍空調工業会標準規格JRA9002に基づいています。
据付上の注意(維持管理について)
JRA耐重塩害仕様機は前述のように素材や表面処理仕様を強化していますが、腐食に対して万全ではありません。
このため、次のような据付計画と保守を行うことで防食効果を高める必要があります。
- 海水飛沫および潮風に直接さらされることを極力回避するような場所へ設置してください。
- 機械の設置は建物の風下にしてください。
- やむを得ず海岸面に機械を設置する場合でも、防風板を設けて直接潮風が当たることを避けてください。
- 据付方向に注意してください。(海岸線に平行と直角では腐食度合いが異なります)
- 防振架台に付着した海塩粒子が、雨水によって十分洗浄されるように配慮してください。
- 海岸地域への据付品については、付着した塩分等を除去するために定期的に水洗いを行ってください。
- 水はけの良い場所に設置してください。特に基礎部分の排水性を確保してください。
- 据付け、メンテナンス等にて付いた傷は、必ず補修してください。
施工手順




施工資料
1】防振架台を設置する基礎
- 基礎には必ず配筋を行い、平滑な基礎に設置してください。ベースと基礎は密接させ、隙間のないよう水平に仕上げてください。
- 基礎は原則として全面基礎としてください。やむを得ずげた基礎となる場合は、第1図のようにベース全体が支持されるように基礎を設けてください。
- 基礎がこのように打てない場合は補強材(H鋼)を用いて第2図のように設置し、充分剛性を上げてください。剛性が低い時は、防振性能を充分発揮出来ない場合があります。
- 排水の考慮もお願いします。

2】防振架台の据付
- 防振架台の設置
1】項の方法で基礎を打ち防振架台を設置します。基礎ボルトは数とサイズを選んで、現地で手配して埋設してください。 - 機器の据付
防振架台の上に機器を設置します。取付ボルト穴の位置を合わせて正確に据付けてください。その際、防振架台に衝撃を与えたり傷つけたりしないよう、注意してください。機器との取付けは、付属の取付ボルトをご使用願います。 - レベル調整
機器の偏荷重等により架台が傾いた場合は、耐震ストッパーのゆるみ止めナットをゆるめた後、ミニジャッキなどを利用し、架台をジャッキアップして、レベルを調整してください。防振材を機器の傾いている方へスライドさせるか、シムを付属している場合はシムを使用することによってレベルを出すことが出来ます。 - 配管工事
配管工事を行います。配管接続は機器との間にフレキシブル継手を使用するか、Z曲げやループ配管等にて振動を吸収する施工をしてください。 - 最終確認
耐震ストッパーのゆるみ止めナットは、遊びが2~3mm程度になるまで締め付けてください。以上のことを行うと防振性能は充分発揮されます。しかし、よく起こるケースとして、配管等の対策がぬけていることがあります。建物とは防振ゴム等で充分絶縁してください。
参考資料
1】仕様
1-1 防振材性能
※サージングとは、コイルばねに機器から繰り返し荷重などが加わった際に、ばね自身が固有の周波数で共振する現象のことを言います。サージングは100Hz付近から発生し、防振性能に悪影響を及ぼすことがあります。その対策として、コイルばね内部に独自のサージングレス機構を設けており、優れた性能を有しております。
1-2 環境への配慮
コイルばね、ゴム、樹脂ケースと分別が容易で、リサイクル性が高く、環境に優しい部品となっています。
1-3 耐久性能
●架台
屋外設置用防振架台は、防錆対策として、長期間の屋外設置でも防錆効果のある溶融亜鉛メッキまたは高耐食溶融亜鉛メッキ鋼鈑を使用しています。(耐重塩害仕様の場合、溶融亜鉛アルミニウム合金メッキまたは溶融亜鉛メッキ)
メッキ付着量は以下のようになっております。

※溶融亜鉛アルミニウム合金メッキの腐食速度は溶融亜鉛メッキに比べ小さく、HZA36Aは溶融亜鉛メッキHDZT77(膜厚77μm)以上の耐塩害性を有します。
屋内設置用防振架台は、屋外設置用標準防振架台と同様の溶融亜鉛メッキ製または溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金メッキ鋼板製となります。

2】計算
2-1 振動伝達率
防振装置の良さを示す数値として、振動伝達率が一般に使用されています。
2-2 耐震
防振架台は「建築設備耐震設計・施工指針」に基づき、耐震Sクラス(水平震度2.0、鉛直震度1.0)で設計しています。
防振計算書・耐震計算書
防振計算書(振動伝達率)、耐震計算書については全機種ご用意しております。